2013.10.28

ラモス瑠偉「あのドーハのメンバーを
忘れてほしくない」

  • 渡辺達也●文 text by Watanabe Tatsuya
  • 梁川剛●写真 photo by Yanagawa Go

――「オフトをW杯に連れて行きたかった」と言ってましたが、オフトから教わったことは?
「たくさんあるよ。最初はオフトのスタイルのサッカーをやりたくなかった。でも、オフトは『やる前から文句をいうな。まずやってみろ。それで面白くなかったら、代表を辞退してもいい』って。やったら、結果は出るし、面白くなった。逃げちゃダメなんだ、ぶつかっていかないとダメなんだ、ということを教わった」

――指導者として、それまでの監督とは違ったということですか。
「オランダ合宿(92年)だったかな。俺、ブツブツ文句を言ってたの。練習試合の相手は、オランダの2部とか3部のクラブで、腹が立って『俺たち代表なのに、何でそんな弱いチームとやらなきゃいけないの』と言っていた。そうしたら試合で、森保が相手のスパイクの裏で足を切ったの。試合後、オフトは俺と柱谷(哲二)を呼んで『お前らはハートがあるから心配してない。日本人に足りないのは、あの汚さだ。ラモスには悪いけど、W杯予選は、あんなもんじゃない。日本人は戦ってない』って。オランダ代表とかイタリア代表と試合をしたら、向こうは真剣に戦ってこないでしょ。でも、2部や3部のクラブの選手なら、日本代表に勝ちたいから、汚いプレイもガンガンやってくる。その汚さを覚えて欲しいって。オフトは凄いなと思った」