ウルグアイ戦でも大量失点。ザックジャパンが守備を建て直すためになすべきこと

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

「多くの得点を狙うチームはそれだけリスクがともなう。常に目標は相手より1点でも多く取って勝つことだ」

強豪ウルグアイにホームで完敗の日本。試合中のザッケローニ監督の表情は渋いままだった強豪ウルグアイにホームで完敗の日本。試合中のザッケローニ監督の表情は渋いままだった ザッケローニ監督は、コンフェデレーションズカップ以来続く、失点の多さについて問われる度に、そうした姿勢を示してきた。

 短所より長所に目を向けようとするのは悪いことではない。2-4で敗れたウルグアイ戦の後も、「相手にチャンスがあったが、我々にも多くのチャンスがあった」と指揮官は言う。
しかし、それにしても、あまりにも簡単に失点しすぎる。

 こうも容易(たやす)く相手にリードを許してしまったのでは、追いつくのは難しく、苦しい試合になるのは当然のこと。そんな現実を突きつけられたウルグアイ戦だった。

「チャンスはたくさんあった。得点勝負(点の取り合い)で勝つくらいの気持ちでチャンスを決めないと」

 岡崎慎司はFWらしく、大量失点よりもチャンスに得点できなかった事実にフォーカスして、そう語った。なるほどその心意気はあっぱれだが、打ち合いで2010年のワールドカップ4位の強豪をねじ伏せることは、それほど簡単なことではない。

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