代表セカンドGK、西川周作が東アジア杯で実感したこと (3ページ目)
表情が曇りがちなのは、彼にとって大会優勝だけが目的ではなく、最終的にはザックジャパンで正GKの座をつかみとることが目標だからだ。そのための手応えをつかみ、アピールの場とすることが、大きなテーマだった。
川島を脅かすような自信を得たのか。そう尋ねてみると、間髪入れずに答えが返ってきた。
「いや、まだまだです」
とはいえ、その一方であらためて実感したことがある。
「試合ってやっぱり楽しい。代表でもずっと出られるようになりたいですね」
悔しさを押し隠すように、西川はいつもの明るい口調に切り替えた。今後も代表正GKの座をつかむことは容易ではないだろう。だが、いつの日かその座を掴まなくてはならない。そんな思いを強くした大会だったことは間違いない。
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