コンフェデ総括。香川真司はなぜトゲある言葉ばかり残したか
メキシコ戦では不発に終わった香川真司 メキシコ戦に敗れ、他の選手たちと同様、香川真司は明らかに落胆していた。
「何も残らなかった試合。日本らしくしっかり負けた。勝ち切れなかった」と、悔しさや無力さだけでなく、トゲを含んだ言葉を残した。
コンフェデ杯の大会中の彼の言葉から察すると、香川は「何を手にするか」「何を残せるか」に重きを置いているようだった。初戦のブラジル戦後は「振り返るだけでマイナス」と、試合を振り返ることを拒み、イタリア戦後にはマン・オブ・ザ・マッチを獲得しながらも「もらったところで得るものはない」と吐き捨てた。そして最後のメキシコ戦では先の言葉だ。
日本代表は成長過程にあるチームであり、もしも本当にW杯で優勝するつもりならばチームとして急速な成長を遂げなくてはならず、そのためにはこのコンフェデ杯で多くの収穫を手にしなくてはならない。そんな強い意気込みで臨んでいたのだ。
一方で大会中に、香川はこんなことも言っていた。
「クラブと代表は別物。分けて考えなくてはいけないと思う」
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