イタリア戦に向け、内田篤人「モチベーションは変わらない」
ブラジル戦から2日後、吹っ切れた様子でトレーニング場に現われた内田篤人 ブラジル戦でネイマールを封じ、メディアの中には、完敗の中で唯一の収穫が内田篤人の成長だとするところもあった。だが試合から二日後、内田の口から出てきたのはいかにも彼らしい言葉だった。
「ネイマールとうまく戦えたのだから、次戦も自信を持って臨めるのでは?」という質問にこう答えた。
「って言われるけど、ドイツでもそうやってきたから。そういうことを言う人は代表でのプレイしか見てないんじゃない?」
もうネイマールについて語ることには飽きたといわんばかりの表情で、つまらなそうに言う。重ねて、「試合直後には『ネイマールとやれればどこの選手とやっても大丈夫』とも言っていたはずだが?」と指摘されると、それもあっさりとかわした。
「ブラジルの選手だからね。でもイタリアはタイプが違うから、あいつを抑えられたからどうこうっていうわけじゃない。それに、抑えたとも思ってないし」
試合後、ネイマールとの1対1に対して大きな手応えを語っていたことを思うと、おかしいほどの手のひら返し、である。ただそれも無理からぬことかもしれない。ブラジル戦は既に過去の出来事。気持ちはイタリア戦へと切り替わっている。ブラジル戦直後、そしてその翌日と、誰よりもいち早く冷静さと明るさを取り戻したのが内田だった。
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