2012.12.11

【なでしこ】 「奇跡の16歳」土光真代。
女子高生DFは名門でレギュラー定着を狙う

  • 松原渓●取材・文 text by Matsubara Kei
  • photo by AFLO SPORT

素顔の撫子 vol.28
16歳でベレーザのレギュラーとして活躍する土光。2012年U-20女子W杯にも出場した 今年、16歳の女子高校生がなでしこリーグにデビューした。メニーナから日テレ・ベレーザに昇格した土光真代だ。

 期待のディフェンダーはクラブで着実に成長し、日本で開催されたFIFA U-20女子W杯、国際女子クラブ選手権(IWCC)にも出場。ルーキーとは思えない安定した活躍を見せた才能あふれる若きセンターバックの素顔に迫る。

■一発合格でメニーナに入団

 兄の影響でサッカーを始め、地元・埼玉の戸木南ボンバーズ少女サッカーチーム、戸田南FCスポーツ少年団、戸田南ボンバーズでプレイ。小学校の頃は、複数のポジションでプレイし、攻撃的なポジションも経験した。

 12歳の時、ベレーザの下部組織であるメニーナの門を叩いた。入団セレクションでは大儀見優季(現ポツダム/日本代表)以来となる、一次試験での一発合格。

「攻撃よりも守備が好き」と話す土光のプレイのルーツは色々なポジションを経験した小学生時代にある。

「いろんなポジションでプレイしましたが、小学生の頃は前線で待っているより自分でボールを奪って、ドリブルして行くのが楽しかったです。でもやっぱり、好きなのは守備ですね」

 メニーナではサイドバックやサイドハーフでもプレイし、中学2年生の頃センターバックに定着した。

 現役高校生の顔も持つ土光は、昼間は成立学園高校に通い、夜6時からクラブの練習に参加している。一緒にプレイしていて一番刺激を受けるのは、なでしこジャパンのディフェンスリーダーでもある岩清水梓だ。

「イワシさんはメニーナの時から目標の選手だったので、今一緒にできていることがすごいことだなって思います。球際が強くて、1対1はほとんど負けないし、声もずっと出し続けて前線の選手に指示をしながら、DFラインのコントロールもやっていて。

 イワシさんによく言われるのは、『後ろの選手は全体が見えているから、前に声を出してマークを押し出す』ということです。あとは、ディフェンダーはゴールを守るのが仕事なので、『身体を張れ』ということも言われています。普段は面白くて優しい先輩ですが、試合やサッカーのことになると本当に厳しく言ってくれます」