2012.03.31

【なでしこジャパン】人材難のサイドバックに待望の新戦力。
有吉佐織が代表定着を狙う

  • 早草紀子●取材・文 text by Hayakusa Noriko
  • photo by Hayakusa Noriko

現在24歳の有吉佐織。所属するベレーザでは中盤で出場することもある
 ロンドンオリンピックまで残り4カ月を切り、いよいよなでしこジャパンもチーム作りの最終章へ向けて、カウントダウンが始まった。

 4月1日から行なわれるキリンチャレンジカップでは、アメリカ、ブラジルと対戦する。その準備のためのトレーニングキャンプがおよそ1週間、仙台で行なわれた。ただ、良性発作性頭位めまい症を発症した澤穂希、右足首の負傷で岩清水梓を欠くということで、主力を含めたチーム力アップは、現在のメンバーでできる範囲内での調整にとどまってしまう。

「ケガ人も多いですし、結果を出しつつ、若手も成長させなければならない。監督泣かせな戦いですよ」と佐々木則夫監督も語るように、主力ふたりの離脱は誤算ではあった。しかし、佐々木監督はすぐさま新戦力の見極めに舵を切った。

「今やれることをやるしかないですからね。もちろんロンドンのことを第一に考えてはいますが、今回若手メンバーが体感することは、これから先のなでしこジャパンにとっても、必要になってくるはず」と、佐々木監督は長期的な視野に立って、メンバーを招集した。

 そんな中、ロンドンへの新戦力として期待が集まるのが、アルガルベカップでサイドバックに起用され、及第点でまとめた有吉佐織だ。159cmとそれほどサイズが大きいわけではないが、スタミナ、パワーを兼ね備え、激しいアップダウンの動きを要求されるサイドバックにはうってつけの人材だ。

 2月の和歌山キャンプでは、なでしこ予備軍であるチャレンジメンバーの一員だった有吉。なでしこジャパンとの合同トレーニングで刺激を受け、なでしこジャパンとチャレンジメンバーとの合同チームで、テストマッチにも出場した。