【プロ野球】「ファンのみんな、俺のこと、どう思っていたのかな」 元西武・平井克典が引退前に明かした意外な胸の内 (2ページ目)
メキシコのプロ野球「Liga Mexicana de Beisbol(LMB)」は、極端な"打高投低"で知られる。2026年のリーグ平均防御率は5.42。一方、規定打席に到達して打率3割以上を記録した打者は70人にのぼった。
MLBコロラド・ロッキーズの本拠地クアーズ・フィールドは標高約1600メートルに位置し、"ヒッターズパーク"として知られる。LMBには標高の高い都市を本拠地とする球団も多く、平井がプレーしたトレオンもそのひとつだった。
「そういうところで野球をやると、変化球が曲がらなかったり、ボールが勝手に動いたり、打球がすごく飛ぶ。今までやってきた野球とまったく違うものをやりに来たんだなと、カルチャーショックでした」
標高が高くなれば空気が薄くなり、投球にも影響する。平井の宝刀であるスライダーも本来のキレを失った。開幕から3試合に登板し、2回1/3を投げて7失点、防御率27.00。開幕からわずか1週間ほどで契約を打ちきられた。
野球だけを見れば、不本意なメキシコ挑戦だった。それでも、異国に飛び込んだからこそ得られたものがあったという。
「あっちの人はミスを引きずらないというか。日本人の教え方として、『今日こういうミスをしたから、じゃあ次、このミスをしないようにどう考えるか』と、失敗にフォーカスしますよね。でも、メキシコ人は『こういう失敗はあったけど、いいことがこんなにあったじゃん』と、よかったほうを伸ばしていきます」
【神奈川で始まった教える側への第一歩】
それから約1カ月後、平井はBCリーグの神奈川に入団した。見据えていたのはNPB復帰だけではない。その先の人生も、少しずつ考え始めていた。
「これから先も野球に携わっていきたいと思っています。監督やコーチ、スタッフ的なこともやってみたい気持ちもあるなかで、神奈川で若い子たちと一緒にやるのは、これから先、野球を教える側に回った時に生きるかなと思います」
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