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【プロ野球】「悔しい、苦しい、情けない...」山田哲人が戸田で過ごした日々 若き燕たちも目指す「もう一度、神宮へ」 (2ページ目)

  • 島村誠也●文 text by Seiya Shimamura

 こうした成長が評価され、今季は初の一軍昇格も果たした。4試合に出場し、6打席で安打こそ出なかったが、2つの四球を選んで出塁した。初めて経験した一軍の世界を、どう感じたのだろうか。

「ファームと違って観客もすごく多いですし、ピッチャーは真っすぐの強さや伸びが1ランク上でした。でも、去年と比べたら一軍でも戦っていけるかなと感じましたし、それを経験できたからこそ、ファームで『もう一度、一軍でやりたい』という気持ちが強く、練習にも試合にも臨めています。今年中に一軍でヒットを1本出したい気持ちはずっとあります」

 7月26日、ヤクルト対広島(神宮)。3対4で迎えた9回裏、二死二塁の場面で、ニキータは代打としてネクスト・バッターズサークルで待機していた。

「球場の歓声と盛り上がりはすごかったですね。自分はそのなかでネクストに入っていて、もし打席が回ってきて、そこで打てば初ヒットがサヨナラ勝利につながる。そういうことを考えると、打席に立ちたいという気持ちがあったんですけど、正直、回ってこなくてホッとしたところもありました。今はまだ緊張しちゃうので(笑)。でも、将来的には、ああいった場面で打てる選手になりたいので、あのネクストはいい経験でした」

【追い求める理想の強打者像】

 田中陽翔はルーキーイヤーの昨年、早くも一軍で初安打を記録。今年は開幕ベンチ入りを果たし、4月4日の中日戦(神宮)でスタメンに抜擢されると、4打数3安打3打点の活躍を見せた。同22日の広島戦(マツダ)で代打安打を放ち、打率は.412まで上がった。

 期待の大型内野手は「手応えとか実感はあまりなかったですね。なんか打ててるな......くらいでした」と、4月を振り返った。

 しかし、その後は安打が出ず、5月10日に一軍登録を抹消された。

「自分の得意、不得意のデータが出た部分があったので、攻められ方が変わりましたね。変化球が苦手というわけではないですが、いろいろな配球をされたので、そこが難しかったですね。でも、そこは自分の改善点が見つかったと前向きに捉えました」

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