【プロ野球】ソフトバンクがCSで戦いたくないチームは? OB攝津正が日本ハム、オリックス、楽天の警戒すべき選手を語った (3ページ目)
――楽天と対戦することになった場合は?
攝津 楽天は対戦成績が11勝11敗と五分ですし、先発ピッチャーでは藤井聖、瀧中瞭太あたりを苦手にしているので、そこは不安材料です。仮に楽天をファイナルステージで迎え撃つ立場だった場合も、藤井と瀧中はエース格ではないので、ファーストステージでは使わずに温存する可能性もありますよね。
バッターでは村林一輝に打たれている印象があるのと、黒川史陽はかなり粘りますし結果も出ているので要注意です。それと、ルーク・ボイト。7月に加入してからすでにホームランを12本打っていますし、コンタクト力とパワーは脅威です。しかも、けっこういい場面で打つんですよね。日本ハムのレイエス同様、相当警戒しなければいけないバッターです。
――CSを戦う上で、ソフトバンクのキーマンを挙げるとすれば?
攝津 3割近く打っていて、いい状態をキープしている牧原大成(打率.302)、柳町達(打率.295)です。近藤健介は、今の状態ではキーマンとは言いにくいです。故障した箇所の影響もあると思いますが、なかなか状態が上がってきません。ただ、シーズンもみんなでカバーしてきていますし、特に短期決戦は調子のいい選手の見極めが大事になるでしょうね。
【プロフィール】
攝津正(せっつ・ただし)
1982年6月1日、秋田県秋田市出身。秋田経法大付高(現ノースアジア大明桜高)3年時に春のセンバツに出場。卒業後に入社したJR東日本東北では、7度(補強選手含む)の都市対抗野球大会に出場した。2008年にソフトバンクからドラフト5位指名を受け入団。抜群の制球力を武器に先発・中継ぎとして活躍し、沢村賞をはじめ、多数のタイトルを受賞した。2018年に現役引退後、解説者や子どもたちへ野球教室をするなどして活動。通算282試合に登板し、79勝49敗1セーブ73ホールド、防御率2.98。
著者プロフィール
浜田哲男 (はまだ・てつお)
千葉県出身。専修大学を卒業後、広告業界でのマーケティングプランナー・ライター業を経て独立。『ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)』の取材をはじめ、複数のスポーツ・エンタメ系メディアで企画・編集・執筆に携わる。『Sportiva(スポルティーバ)』で「野球人生を変えた名将の言動」を連載中。『カレーの世界史』(SBビジュアル新書)など幅広いジャンルでの編集協力も多数。
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