高木豊が語る藤浪晋太郎の魅力と起用法 DeNAのAI技術で「最大の武器」を生かせるか (2ページ目)
――藤浪投手はマイナス要素もありますが、魅力も多い?
高木 ボールに力があって、投げ方も迫力がありますし、非凡な素質は「放っておくのがもったいない」と誰しもが思いますよね。球速は十分なのですが、結局それが勝負になる球かどうかということ。
165キロが出るなら、それがど真ん中にきてもなかなか打ち返せませんよ。DeNAは最新のAI技術を備えていると思いますし、藤浪のピッチングが安定すれば、その技術力を証明することになります。
【自分のピッチングスタイルに「腹をくくるしかない」】
――DeNAは藤浪投手をはじめ、成功事例を積み上げていきたいでしょうね。
高木 そうですね。今までは日米の各チームのコーチなど、野球経験者が藤浪を再生しようとしましたが、結局ダメだったわけじゃないですか。そこで野球経験者ではないアナリストの人たちが藤浪をどう再生するのかが興味深いです。メンタルトレーニングなど、精神面のアプローチもしていくでしょう。
それとメジャーを経験すると、ボールを少し曲げたり落としたり、小手先で細工することを覚えるじゃないですか。全力で投げても打ち返されてしまうので結果的にそうなると思うのですが、日本に帰ってきた時に少し退化したようにも見えますよね。
でも、藤浪はそこまで器用じゃないと思うんです。腕を振って勝負しにいくスタイルは崩していないと思いますし、DeNAはそこに魅力を感じたのかもしれません。藤浪がボールを小手先でちょいちょい曲げていても何の魅力もないですよ。やっぱり荒れ球があることも含めて、あの球威が魅力なわけですから。
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