西武再建のカギは編成と大型トレード! 伊原春樹が挙げる次期監督候補と新GMに適任な人材とは? (2ページ目)

  • 水道博●文 text by Suido Hiroshi

── チームを再建するには、大補強が必要ですね。

伊原 先発投手は新人の武内が期待どおりの働きをするなど、実際に頭数は揃っていました。たとえば、先発と他球団の主力打者をトレードするなど、抜本的な改革をしないといけないと思います。一軍と二軍を行ったり来たりの"エレベーター選手"を交換しても、大勢に影響はないのです

── 1993年オフに、西武の秋山幸二さん、渡辺智男さん、内山智之さんと、ダイエー(現・ソフトバンク)の佐々木誠さん、村田勝喜さん、橋本武広さんの大型トレードを断行しています。

伊原 西武はその94年に佐々木、村田、橋本らが活躍して優勝を遂げています。その後も佐々木は中心打者、橋本は中継ぎ投手、西武の貴重な戦力として活躍を続け、チームの活性化が図られました。

【次期監督に適任なのは?】

── 一方で、注目の次期監督候補には、辻発彦氏、伊東勤氏、秋山幸二氏、工藤公康氏、平石洋介氏らの監督経験者に、西口文也氏の内部昇格の声が挙がっています。

伊原 いろいろ名前は出ていますが、西武の新監督には西口が適任ではないでしょうか。選手としての実績も十分で、現役引退後は2017年から二軍投手コーチ、一軍投手コーチ、二軍監督を歴任しています。現在の一軍でプレーしている選手の多くは西口が育成した選手ですし、チーム状況も把握しています。

── では、GMはどのような人が適任でしょうか。

伊原 監督は与えられた戦力で現場の陣頭指揮を執る人。GMが戦うための戦力を整える編成部の"心臓部"を担う人です。この両輪がうまく機能してこそ、チームというのは強くなるわけです。だから並の手腕や、まったくの外部の人ではなく、マネジメント経験のある西武OBが務めるのがベストだと思います。

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