石毛宏典が選んだ今季の西武のベストオーダー 「投手王国」との前評判も「点を取らないと」 (2ページ目)
【課題の外野も含めたベストオーダーは?】
――外野はいかがでしょうか?
石毛 先ほど新しい選手が出てこないと、と言いましたが、それは特に外野手です。1シーズンよくても次のシーズンがダメだったり、数カ月は調子がよくても続かなかったり......。やはり3年、4年、5年と続けて成績を残していかないとレギュラーとは呼べません。長谷川信哉、西川愛也、岸潤一郎らは時折光るものを見せるのですが、なかなか定着しません。
――オープン戦では、金子侑司選手が結果(打率.360、出塁率.407)を出していました。
石毛 ここ数年の成績は低迷していますし、年を重ねるにつれてチャンスは少なくなっていくでしょう。そんな尻に火がついた状態で、オープン戦で結果を出しましたし、まずは使うべきかなと。
それと、気になっているのは若林楽人です。足があるし、肩もいい。長打力も案外あるんですが、見ていて「もったいない」んです。ポテンシャルを発揮してほしいですし、彼のような選手が外野の一角を占めるようにならないとチーム力は上がっていきません。
――打順もお聞きしたいのですが、どうなりますか?
<石毛宏典が考える西武の2024年ベストオーダー>※開幕戦を想定
1番 金子侑司(センター)
2番 外崎修汰(セカンド)
3番 ブランドン(サード)
4番 アギラー(ファースト)
5番 中村剛也(DH)
6番 若林楽人(ライト)
7番 コルデロ(レフト)
8番 古賀悠斗(キャッチャー)
9番 源田壮亮(ショート)
石毛 シーズンを通して同じメンバーが出るとは考えにくいので、とりあえずは開幕戦の想定で考えてみました。やはり点を取らないと勝てないので、ある程度現在の状態がいい選手を上位に並べました。
――若林選手を6番に入れていますね。
石毛 新外国人の(フランチー・)コルデロでもいいのですが、そうなると足の遅い走者が続くので渋滞してしまいますよね。なので、足のある若林を間に入れておきたいなと。コルデロは、オープン戦では日本のピッチャーに苦労していましたが、開幕前の最後のオープン戦(3月24日のヤクルト戦)でホームランが出たので、気持ちよくスタートできるのではないでしょうか。本来であれば外国人選手に頼りすぎない打線がベストなのですが、現状はアギラーとコルデロにかかる比重が大きいでしょうね。
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