清原和博の打撃は「1年目が一番よかった」。石毛宏典から見た新人時代と肉体改造後の違い (3ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo
  • photo by Sankei Visual

――500本以上のホームランを打ち、1500打点を挙げ、2000本安打を達成しながらも、「もっとできた」と言われるのは清原さんぐらいです。長年近くで見てこられた石毛さんはどう思いますか?

石毛 もっとできたと思います。プロ入り直後の活躍ぶり、完成されたバッティングを見れば、自分もそうだし、誰もがそう思いますよね。1年目のシーズン終盤で4番を任されていましたが、ついこの間まで高校生だったとは思えない貫禄がありました。

 今は4番打者にもいろいろなタイプがいますが、当時は「ホームランバッター=4番」という時代。落合さんにしろ、門田博光さんにしろ、長打力のある打者が4番を務めていました。だから、高校時代に甲子園であれだけホームランを打って、天性の飛ばす能力を持つ清原には4番が似合っていました。

(連載3:工藤公康はプロ入り拒否→根本陸夫の強行指名で西武へ。「うぬぼれが強い」左腕はいかにエースとなったのか>>)

◆石毛宏典さん公式YouTubeチャンネル
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