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真中満のパ・リーグ順位予想「言い方は悪いが5強1弱」。優勝は「大化けの可能性がある」ルーキー2投手がいるチーム (2ページ目)

  • 長谷川晶一●取材・文 text by Hasegawa Shoichi
  • photo by Kyodo News

昨年最下位の西武が一発逆転の優勝候補

ーーでは、Aクラスチームについて伺います。昨年最下位の西武を優勝予想した根拠を教えてください。

真中
 昨年の西武は故障者が続出したことが、最下位に低迷した一番の要因だと思います。でも、その間に若い選手にチャンスを与えて自信をつけさせてきた。ここ2年ほど結果を残せていない山川穂高も、今年は復調傾向にあると思いますね。「山賊打線」と言われていたように、もともと西武は打線がいい。そこに若林楽人や愛斗がレギュラー争いに食い込んでくるようになればおもしろいですね。

ーー昨年はチーム防御率3.94、4年連続でリーグ最下位だった投手陣はいかがですか?

真中 昨年の辻発彦監督は、シーズン終盤からは4位、5位狙いをやめて「若手に経験を積ませる」という方針で結果的に6位になったと思うんです。その間に松本航が10勝をマークした。今井達也も自己最多の8勝を記録した。髙橋光成を軸として、若い投手のめどが立ってきたと思いますね。さらに、今季加わった左のルーキー投手2人がすごくいい。

ーードラフト1位・隅田知一郎(西日本工業大)と、ドラフト2位・佐藤隼輔(筑波大)の両左腕ですね。

真中 彼らは大化けする可能性があると思います。抑えの平良海馬の存在も大きいし、投手力の不安は大幅に解消された。それに、2年前の優勝チームですし、辻さんもいわゆる「勝ち方」を知っている監督なので、優勝予想しました。

ーーここ数年、戦力が整いつつあるロッテは2位予想ですね。 

真中 去年のロッテは打線が気になっていたんですけど、レアードとマーティンという長打のある外国人が軸となって機能しましたよね。打線に粘りがあって、しぶとさもある。「みんなでつなごう」という意識がすごく強いチームなので、今年も期待が持てると思います。

ーー安田尚憲、藤岡裕大、藤原恭大、山口航輝などなど、いい若手選手が続々と成長しています。

真中 若手が順調に経験を積んで育っているし、荻野貴司、中村奨吾は打線のつながりにおいても、守備の安定度においても頼りになるし、打線としてはパ・リーグのなかでも面白い存在だと思います。

ーー球界の期待の星である佐々木朗希投手についてはどう見ていますか?

真中
 ロッテの開幕投手は石川歩と発表されたけど、僕は「佐々木でいくのかな」と考えていたんですよ。結果的に実現はしなかったけど、そのポテンシャルは十分ありますよね。休養を挟みつつ、中6日で年間25試合ぐらい先発できれば2桁勝利も可能だと思います。ロッテは開幕を任された石川もそうだけど、美馬学も軸になり得るし、目立たないけど小島和哉、岩下大輝、二木康太がしっかりと勝っている。投手力も安定しているので2位と予想しました。

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