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トラの新助っ人、気になる弱点。
韓国プロ野球関係者が語るマジの実力 (2ページ目)

  • 木村公一●文 text by Kimura Koichi
  • photo by Kyodo News

 ロハスは2010年にドラフト3巡目でピッツバーグ・パイレーツに入団。メジャー昇格は果たせなかったが、マイナー8年で837試合に出場し、打率.258、46本塁打、325打点を記録。2017年のシーズン途中に韓国プロ野球のKTウィズに入団。

 昨年は142試合に出場し、打率.349(リーグ3位)、47本塁打(リーグ1位)、135打点(リーグ1位)の二冠王に輝き、MVPも獲得した。4年間の通算成績も打率.321、132本塁打、409打点と、レベルの高さがうかがえる。前出のデータ担当者は言う。

「ローボールヒッターなので、落ちる系のボールに手を出す傾向があります。あとは点差が開いた場面になると、ホームランを狙って強引になったり......。基本、選球眼は悪くないんですけどね」

 前出のコーチも続く。

「穴という穴はないが、日本の投手の落ちる球を見極められるかどうか。韓国での数字を日本で残せるとは思えません。ホームランは多かったけど、タイプとしては長距離打者ではありません。1年目は苦労するかもしれないですね。韓国では外国人枠の関係で外したくても外せず、少々不振でも我慢して使わざるを得なく、結果、バッティングがよくなるというケースがあります。ただ、日本は成績が悪くなればすぐに落とされる。ベンチがどこまで我慢して使えるかどうかでしょうが、試合に出続けることができれば、今年はともかく、来年はいい結果を残すと思います」

 ロハスにとって不安があるとすれば、バッティングよりも守備だ。

「おもにライトを守っていましたが、お世辞にもうまいとは言えない。肩の強さも守備範囲も、韓国ではなんとかこなしていたが、日本ではどうでしょうか......。バッティングはいいのにメジャーに昇格できなかったのは、守備に難があったからではないでしょうか」(データ担当者)

 そのため指名打者での起用も多かったが、現時点でセ・リーグはDH制を採用していない。打撃不振となった時にどう乗り越えていくのか。ロハスの課題はそのあたりだろうか。

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