2020.12.27

日本ハム4位・細川はイチローから刺激
「野球の神様みたいな選手になりたい」

  • 沢井史●文 text by Sawai Fumi
  • photo by Sawai Fumi

 昨年の冬は、1学年先輩の黒川史陽(現・楽天)や西川晋太郎(現・立教大)といった下級生の頃から内野手のレギュラーとして活躍していた選手から、細やかなアドバイスを受けることができた。

 あとは実戦経験を積むだけだったが、コロナ禍により公式戦が軒並み中止となり、練習試合も限るほどしかできなかった。結局、ショートとしての実戦経験がほとんどないまま高校生活を終えたが、プロではセンターではなく、ショート1本で勝負したいと思っている。

「監督からプロに行くならと挑戦させてもらったポジション。やってきた以上は、プロでもと思っています。日本ハムは高卒の内野手が多くて競争も激しいけど、最初からレギュラーを獲るつもりでやりたいです。それくらいの覚悟が必要な世界だと思っています」

 日本ハムは母校の大先輩である西川遥輝が、攻守の中心としてチームを牽引してきた。西川も1年春の県大会で華々しい高校野球デビューを飾り、外野手、内野手をこなしてきた点は細川と共通している。

「走力やスピードに対する意識は似ていると思います。どんな状況でも勝負強さを発揮できるところがすごいです。プロで活躍するには、それくらいのレベルにならないといけない」

 現在、西川はポスティングでのメジャー移籍を希望しており、まだ去就は不透明だ。もしかすると西川とは入れ替わりという格好になるが、大先輩の存在は大きな指標になる。

ハム流育成法。どうやって高卒選手を不動のレギュラーにするのか? >>

 そして先日、イチローが智辯和歌山のグラウンドを訪れ、3日間の指導を行なった。憧れの名プレーヤーの一挙手一投足に目が釘付けになったそうだが、その1週間前に理想の選手像について聞くと、こんな答えが返ってきていた。

「イチローさんのような、誰もが知っていて、野球に愛されている"野球の神様"のような選手になりたいです」

 さらにこう続けた。

「息の長い選手になりたいです。この間、阪神の藤川球児さんが引退試合をされているのを見て、引退を自分で決められるような選手になりたいと思いました。そのためには、心や体の強さを維持していかないと信頼されないので、技術も含めて、そこの力をこれから徐々につけていきたいです」