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阪神かDeNAか巨人か。セ・リーグ
CS争いは「この選手」で決まる (3ページ目)

  • 石塚隆●文 text by Ishizuka Takashi
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 また、阪神は下位のヤクルトと中日と残り3試合なのに対し、巨人は10試合を残している。ここがどう影響するのかも気になるところだ。

「阪神としたら、この3試合は絶対に取りこぼせない。仮に巨人戦に連敗し、大型連敗を喫してしまうと一気に差が縮まることになります。とにかく連敗をしないこと。これが阪神の至上命題になります」

 では、CS争いを乗り切るための阪神のキーマンは誰になるのか。

「打線に関しては、ベテランは言われなくてもやるでしょうから、やはり若手の大山(悠輔)や中谷(将太)がいかに打つかがポイントになるでしょうね。まだ波はありますが、長打力のある彼らが打てば得点力は間違いなく上がりますし、起用しつづけてくれる金本監督の期待に応えたいという気持ちも強いはず」

 激しい競争を強いられた若手の成長が今シーズンの阪神好調の原動力となっているのは間違いない。一方、投手陣であるがCS争いはもちろん、その先のポストシーズンを見越して、藪氏はある投手の復活が必要不可欠だと力説する。

「現在メッセンジャーが戦線離脱し、頼りになる先発は秋山(拓巳)ぐらいしかいない。ここはやはり藤浪(晋太郎)の奮起に期待したい。5月4日以来勝ち星がなく、一時、制球難でローテーションを外れましたが、私は外すべきではないと思っていました。私の経験から言うと、彼のようなタイプは下で調整したからといって劇的に変わるわけではない。一軍のマウンドで失った自信は、同じ場所でしか取り戻せないですから」

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