2017.07.24

【イップスの深層】
150キロ右腕・一二三慎太が
失った投球フォーム

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • 大友良行●写真 photo by Ohtomo Yoshiyuki

 イップスを自覚した一二三は、実戦のマウンドから姿を消した。この時点ですでに5月。夏の足音は聞こえていた。迷っている時間はなかった。

 そして、一二三は高校野球の歴史上、類を見ない決断を下したのだった。

(つづく)

※「イップス」とは
野球における「イップス」とは、主に投げる動作について使われる言葉。症状は個人差があるが、もともとボールをコントロールできていたプレーヤーが、自分の思うように投げられなくなってしまうことを指す。症状が悪化すると、投球動作そのものが変質してしまうケースもある。もともとはゴルフ競技で使われていた言葉だったが、今やイップスの存在は野球や他スポーツでも市民権を得た感がある。

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