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モノ言う打撃投手が見た
ドラゴンズ「屈辱の最下位」からのリスタート (4ページ目)

  • 寺崎江月●取材・文 text by Terasaki Egetsu
  • photo by Kyodo News

──森繁和新監督の人心掌握術は成功していますか?

久本 していますね。12球団でもナンバーワンのチームスタッフだと思っています。森脇浩司さん、土井正博さんが来られてコーチ陣にも厚みが出ました。今年の球団のキャッチフレーズである『原点回帰』を念頭に置いた指導をされています。その教えを選手たちが必死でトライしています。いい感じです。森監督については"負けが似合わない人"だと思います。ぜひ、スタッフにも注目してほしいですね。

──観客動員を増やすため、ファンを喜ばせるアイデアはありますか?

久本 オープン戦のZOZOマリンスタジアムでBP(バッティングピッチャー)をしている時に、一塁ベンチ側でロッテの選手がアップの準備をしていて、横ではマスコットがタップをしていたんですね。その時、球場に突然音楽が流れはじめて、選手も観客も手を叩いてそのタップのリズムに合わせてアップをするんです。ああいうのも面白いなと。

──ファンにとっても、応援をするアップになりますね。

久本 そうなんですよ。選手も一緒になってやっているし、これから試合が始まるぞ!というワクワク感みたいなものがある。いい勉強になりましたね。球団にマネをしてくださいとまでとは言いませんが、最近の広島やDeNAを見ているとファンとの"一体感"を肌で感じます。少しでも近づきたいですね。

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