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モノ言う打撃投手が見た
ドラゴンズ「屈辱の最下位」からのリスタート (2ページ目)

  • 寺崎江月●取材・文 text by Terasaki Egetsu
  • photo by Kyodo News

──そこで「ドラゴンズは暗い」発言が飛び出したのですね。

久本  批判は覚悟していました。しかしながら、キャンプ前に裏方の立場として、どうしても当時の状況を伝えたかったのです。受け取り方は皆さんにお任せする感じで。

──ものすごい反響でしたね。

久本 とにもかくにも驚いたのは、4年連続Bクラスに低迷するドラゴンズに、まだあれだけ多くのファンの方々が関心や興味を持ってくれていたということ。それが正直うれしかったです。

──意外にも、球団社長や上層部からもお褒めの言葉をいただいたとか?

久本 はい。キャンプで2週間ぐらい経った頃ですね。社長だけでなく、視察に訪れた白井オーナーにも「どうだ、変わっただろ」と言っていただけました。白井さんにお会いするのは4年ぶりで、ドラゴンズの今年のビジョンなどもお聞きしました。その後、社会人時代(河合楽器)以来、久々にスズキ自動車の会長にもお会いしました。会長も記事をご覧になったようで「今年のドラゴンズは違うだろ」という言葉をいただきました。そういえば、練習を手伝ってくれるアルバイトの人にも「変わりましたね」と言われましたよ。自分としては不在だった4年間を知らないので、受け答えに戸惑いましたけど......(笑)。

──ということは、批判覚悟の久本さんの提言が功を奏して、ドラゴンズが明るくなって、ポジティブなものが見えてきた......と?

久本 うーん。正直シーズンに入ってみないとわからないですけどね。でもチームがまだ若いですから、今後に向かっての手応えは大いにありますよ。

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