巨人は世界4位、阪神は6位...。プロ野球の観客動員数で日本は大健闘 (3ページ目)
ちなみに、インディアンスの1試合の観客動員数はメジャーでは下から3番目。スモールマーケット球団の苦しさが出ているが、日本では市場規模が小さいといわれている広島を本拠地とするカープが、前述したとおり躍進している。このあたり、アメリカではペナントレースの行方は、必ずしも観客動員数につながらないのかもしれない。
インディアンスの下には、1990年代初めにはメジャートップクラスの人気を誇っていたオークランド・アスレチックス(1万8784人)と、メジャー屈指の不人気球団であるタンパベイ・レイズが続いている。レイズの1試合当たりの観客動員数は1万5878人。さすがに、マイナートップの3A・シャーロットの8974人を大きく引き離してはいるが、韓国プロ野球の2大球団、斗山ベアーズ(1万6180人)とLGツインズ(1万6078人)をも下回り、メキシカンリーグの人気球団、モンテレー(1万2783人)に迫られている。
こうして見てみると、NPBの観客動員数は決してメジャーにひけをとらないことがわかる。入場料収入だけがすべてではないが、ビジネスのやり方次第では、メジャーによる選手の引き抜きを避けることはもちろん、逆に大物選手を獲得できるだけの資金力を持てる可能性もあるのではないだろうか。
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