トライアウト2015。48人の中から「契約」を勝ちとるのは誰だ? (4ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 そして、国内独立リーグからNPB復帰を狙う西村憲(28歳/元阪神)も注目の存在。2010年には阪神で65試合に登板して7勝3敗14ホールド、防御率3.89の実績がある。2014年限りで阪神を退団して、2015年はBCリーグ・石川に所属。26試合に登板して2勝0敗11セーブと活躍した。特筆すべきは、防御率が0.00だったということだ。

 日本ハム、DeNAで通算40ホールドと実績のある菊地和正(33歳/元DeNA)は、右肩手術明けの今季はBCリーグ・群馬で選手兼コーチとして過ごした。思うような結果は残せなかったが、状態の良さを見せられればNPB復帰の道もありうる。

 野手に目を移すと、過去に一軍実績のある選手は極めて少ない。山本和作(29歳/前オリックス)は、2013年に森脇浩司監督に見出される形で96試合に出場し、打率.226、4本塁打を記録。パンチの効いた打撃と、内野全ポジションを守れるユーティリティー性をアピールしたい。

 スラッガータイプとして注目されるのは鵜久森淳志(28歳/前日本ハム)。プロ11年間に一軍で放った本塁打は6本のみ。だが、身長189センチ、体重92キロの恵まれた体躯に、打撃練習で特大弾を連発する長打力は、やはり夢が詰まっている。

 他にも、高い打撃センスが光る佐藤賢治(27歳/前日本ハム)、2013年に24試合の出場で5盗塁をマークしたこともある快足の田上健一(27歳/前阪神)は目を引きそうだ。

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