2015.07.07

西武・秋山翔吾は愚直に打撃を究める「修行僧」か!?

  • 安倍昌彦●文 text by Abe Masahiko
  • 小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 7月3日、西武の秋山翔吾が86年の石毛宏典、99年の松井稼頭央を抜き、24試合連続安打の”球団記録”をマーク。さらに、その後の2試合でも1安打ずつを放ち、連続試合安打記録を「26」と伸ばしている(7月6日現在)。

 なにより、その内容が素晴らしい。安打を続けた26試合のうち、1安打に終わったのは半分以下の12試合で、3安打以上の”猛打賞”は8試合に及んだ。この期間、なんと4割4分2厘の高打率を残したのだ。

7月6日現在、両リーグ最多の130安打をマークしている西武・秋山翔吾

 プロ入り2年目でレギュラーの座を獲得して、今年で5年目。昨年までの通算打率が2割6分6厘だった秋山が、今シーズン、オリックス当時のイチローと並び称されるほどの確率で安打を量産していることを、新聞紙上で驚きをもって報道されているが、私は「やっぱりな……」ぐらいの感覚で受け止めている。今年、これだけの成績を残しているから言うわけじゃない。学生当時から秋山を見ているが、プロを代表するアベレージヒッターになる予感はあった。

「秋山翔吾はプロで10年、3割を打てる資質を持ったバッターです!」

 ある会議の席で私がそう言い切った時、出席している他のみんなから引かれてしまった経験があった。秋山が八戸大の4年生の時だから、2010年のことだ。

 当時、あるテレビ局が「ドラフト特別番組」を企画。その中で”ストーリーを持ったドラフト候補選手”を探していた。その番組の制作をお手伝いしていた私の頭に、最初にパッとひらめいたのが秋山だったのだ。