2014.09.04

ソフトバンク・五十嵐亮太、絶好調の陰に「熟練の技」

  • 田尻耕太郎●文 text by Tajiri Kotaro
  • 繁昌良司●写真 photo by Hanjo Ryoji

 連日の表彰式にソフトバンク・五十嵐亮太は相好を崩した。8月27日は「NPB通算600試合登板」(史上37人目)、翌28日は「7月度のパ・リーグ月間MVP」の表彰を受けた。そして28日の日本ハム戦では、3点リードの8回に登板。1番からの上位打線を三者三振に仕留める快投で、史上16人目となる通算100ホールドを達成した。

 現在、オリックスと白熱した優勝争いを繰り広げているソフトバンク。有り余るほどの巨大戦力が最大の強みだが、その中でもセットアッパー・五十嵐の存在感は突出している。

ここまで52試合に登板してわずか5失点と抜群の安定感を見せている五十嵐亮太

 9月2日現在、52試合に登板し、1勝0敗2セーブ、38ホールドをマークし、防御率は圧巻の0.71。4月12日から7月26日まで3カ月以上にわたり33試合連続自責点0を記録し、月間MVPを受賞した7月も月間12ホールドを挙げてNPB新記録を達成した。さらに今年は自身9年ぶりのオールスター出場も果たすなど、獅子奮迅の活躍を見せている。このままソフトバンクがリーグ優勝を果たせば、間違いなくシーズンMVP候補に挙がるだろう。

 日米合わせてプロ17年目――かつてはヤクルトスワローズの剛腕リリーバーとして名を馳せ、グラウンドの外では「球界のキムタク」ともてはやされたイケメンも、今年5月で35歳になった。

 それでも五十嵐は、「以前と変わらない真っすぐを見てほしい」胸を張る。ヤクルト時代の2004年に当時日本球界最速となる158キロをマークし、一躍脚光を浴びた。それから10年経った今も155キロを計時するなど、圧倒的な力で打者をねじ伏せるスタイルは健在だ。