2012.12.06

【プロ野球】2年前の首位打者・西岡剛は阪神の救世主となれるのか?

  • 谷上史朗●文 text by Tanigami Shiro
  • 日刊スポーツ●写真 photo by Nikkan sports

3年ぶりの日本球界復帰となった西岡剛。ロッテ時代の2010年に首位打者を獲得した 昨年のオフは球界のエースだったダルビッシュ有をはじめ、青木宣親、川崎宗則がメジャーに移籍し、今年のオフは先日シカゴ・カブスとの契約が報じられた藤川球児に加え、中島裕之、田中賢介がメジャー挑戦の意向を示している。スター選手の海外移籍の流れが続く一方、ひとつの挑戦を終えた選手たちが日本球界に復帰するという流れも定着しつつある。

 先月、2011年に海を渡った西岡剛の阪神入団が決まった。西岡の日本復帰が報じられると、当初から阪神が獲得に高い意欲をみせ、地元マスコミも連日の報道で大きな盛り上がりをみせた。だがその一方で、阪神ファンのこんなシビアな声も聞こえてくる。

「出戻りばっかり揃えても、ほとんど活躍してへんやないか!」

 特にメジャーから日本球界に復帰した野手は、その印象が強い。新庄剛志、中村紀洋、井口資仁、田口壮、城島健司、松井稼頭央、岩村明憲と復帰した選手は多いが、期待値ほどの活躍を見せていないか、活躍したとしても続かないのが現状だ。

 もちろん理由はそれぞれだ。ピークを過ぎた年齢的な問題、故障を含めたコンディショニングの問題、大きな挑戦を終えた後のモチベーションの問題......。しかし、そうしたこととは別に「技術的な問題が大きいですよ」と指摘したのは、今季まで西武でヘッド兼打撃コーチを務めた土井正博氏だ。メジャーから日本球界に復帰した野手たちのバッティングは、土井氏の目にどう映っていたのだろうか。

「ひとつ言えることは、彼らがいい状態で戻ってきたなら、アメリカに行く前のような活躍が十分できるはずなんです。元々、高い能力を持った選手たちですから。でも、どの選手もアメリカへ行く前とは比べものにならないくらい、ガタガタにバッティングを崩して帰って来る。そんな状態で、以前と同じような活躍を期待しても難しいということです」