2021.09.18

筒香嘉智が3球団目で成功した理由は? メジャーを渡り歩いた斎藤隆が分析

  • 中島大輔●取材・文 text by Nakajima Daisuke
  • photo by AFLO

 メジャーリーグの2021年レギュラーシーズンがまもなく終わろうとするなか、今季3球団目のピッツバーグ・パイレーツに移った筒香嘉智が猛打を炸裂させている。27試合で71打数21安打、打率.296、7本塁打、OPSは1.083だ(現地9月16日時点)。

 今季、タンパベイ・レイズでは打率.167、ロサンゼルス・ドジャースでは12試合3安打と低迷したなか、パイレーツ加入後に突如打ちまくっているのは、なにか理由があるに違いない。各メディアが関心を寄せ、謎を解こうとしている。

サヨナラHRを打ってチームメイトに手荒い祝福を受ける筒香嘉智サヨナラHRを打ってチームメイトに手荒い祝福を受ける筒香嘉智 この記事に関連する写真を見る  果たして、筒香は日本時代の打撃を取り戻すことができたのか、あるいはマイナーリーグで新たな感覚を掴んだのだろうか。

「そこに関しては短時間で伝えるのは難しい。両方もちろんあると思う」

 9月4日のシカゴ・カブス戦後、記者の質問に筒香はそう答えた(翌日の『スポーツニッポン』電子版より)。スイングの始動が早くなったという指摘や、広角に打つ意識が功を奏しているという声もある。

 真相は今季終了後に筒香自身が語るだろう。日本人打者がどうやってメジャーに適応したかは興味が尽きないと同時に、活躍の背景として見逃せないのが環境要因だ。

「ナ・リーグの中地区は、バッターが最初に行くにはすごくいいところだと思います。これまでは行く先々でデカく感じる球場が多かったと思いますが、中地区には日本に近いような大きさの球場が多いので、バッターにとって非常に優位ではないかなと」

 そう語るのは、元メジャーリーガーで解説者の斎藤隆氏だ。

 実際、「ピッチャーズ・パーク」「ヒッターズ・パーク」という表現が使われるように、球場がパフォーマンスに及ぼす影響は無視できない。MLBが運営するデータサイト『ベースボール・サーバント』でパーク・ファクター(2019-2021)という「球場別の得点や本塁打の出やすさを表す指標」を見ると、15位以内に入った球場は以下の内訳だった。