筒香嘉智のライバルは「アジアの大砲」。田中将大との対決にも期待 (5ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO


 かつてレイズに所属した日本人と言えば、岩村明憲選手が有名です。2007年から2009年まで在籍し、2008年には球団史上初のリーグ優勝に大きく貢献しました。

 思い出深いのは、岩村選手のソフトモヒカンの髪型でしょう。リーダーシップを発揮して若手中心のレイズを引っ張る姿が人気を呼び、当時チームを率いていたジョー・マドン監督(現エンゼルス)までもがモヒカンヘアをマネしました。

 2008年、ア・リーグのチャンピオンシップシリーズ第7戦。対戦相手は2連覇を狙うボストン・レッドソックス。岩村選手は最後のバッターの二塁ゴロをさばいて自らベースを踏み、リーグ優勝を決めました。その時、持っていたウイニングボールをポケットに入れたシーンは最も印象に残っています。

 2018年にリーグ優勝10周年を記念したイベントに、レイズのユニフォームに袖を通した岩村氏が登場し、観客から喝采を浴びました。入場者には最後のアウトを取った時の岩村氏を模した首振り人形が配られました。それぐらい、ファンの思い出に残る歴史的名場面だったわけです。

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