侍ジャパンの名遊撃手たちが見た「メッツの新生・ロサリオの守備力」
日米野球でMLBオールスターチームは、ロナルド・アクーニャJr.(アトランタ・ブレーブス)やフアン・ソト(ワシントン・ナショナルズ)を筆頭に、将来のスーパースター候補たちが顔を並べた。そのなかのひとり、アメド・ロサリオ(ニューヨーク・メッツ)もまた、将来を嘱望された内野手である。
日米野球でもダイナミックなプレーでファンを魅了したアメド・ロサリオ 2017年にメジャー昇格を果たし、今季はショートのレギュラーとして154試合に出場。打率.256、9本塁打、51打点、24盗塁の成績を残した。あるメジャーのチーム関係者はロサリオの将来性について次のように語る。
「年齢も若く(22歳)、身長もある(188センチ)。これから体は大きくなるだろうし、今まで以上にパワフルなバッティングが期待できる。大型遊撃手だけど、身のこなしが軽やかで守備範囲も広い。どこまで成長するのか、本当に楽しみな選手です」
今回の日米野球でも、ロサリオは4試合に出場し17打数8安打(打率.471)、1本塁打。第5戦では甲斐拓也(ソフトバンク)から盗塁も決めるなど、「さすが」の活躍を見せた。
日米野球開幕の直前、アリゾナ・ダイヤモンドバックスで顧問を務める小島圭市氏がロサリオについてこんな話をしていた。
「バッティングも守備もまだ粗いですが、これから経験を積んでいけば確実性も出てくるでしょうし、メジャーを代表するショートストップになるかもしれない。とくに守備は現時点でも見るべきところがあり、身体能力を生かした動きは誰でも真似できるようなものではありません。現在、メッツが低迷しているため大きく脚光を浴びることはありませんが、素材は一級品。2、3年後、どんな選手になっているのか注目しています」
はたして、このロサリオを侍ジャパンのメンバーはどう見たのか。今シーズン、遊撃手としてセ・リーグのゴールデングラブ賞に輝いた田中広輔(広島)は言う。
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