ヤンキースに「快進撃の巨人」あらわる。201cm新人打者が大暴れ (4ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO

 そしてもうひとり、ア・リーグのニューカマーとして取り上げたいのは、レッドソックスに所属するアンドリュー・ベニンテンデ(22歳)です。ジャッジに対抗するかのように、ヤンキースのライバルチームからも突如ルーキーが頭角を現しました。

 ベニンテンディは2015年のアーカンソー大学時代にカレッジ球界最多となる20本塁打を放って全米大学最優秀選手にも選ばれた逸材で、ドラフト1巡目・全体7位でレッドソックスに入団した期待のホープでした。しかしながら、昨年8月2日に早くもメジャーデビューを果たしたものの、ひざのケガでレギュラーシーズンは2本塁打に終わってしまいました。

 ところがケガから復帰後、ポストシーズンの最初の打席でホームランを放って才能の片鱗をのぞかせると、今年は開幕から2番に抜擢されるやいなや大爆発。デビッド・オルティスの抜けたレッドソックス打線に加わり、最近では4番を任させるほどの中軸バッターとなっているのです。

 4月の1ヵ月間で、チーム最多の30安打・14打点をマーク。レッドソックスのルーキーが4月にチーム最多のヒットと打点を叩き出したのは、1975年のフレッド・リン以来、実に42年ぶりのことです。

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