ヤンキースに「快進撃の巨人」あらわる。201cm新人打者が大暴れ (2ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO

 しかも、新人でホームラン15本に出場38試合目で到達したのは、1987年のマーク・マグワイア(当時オークランド・アスレチックス)、1986年のウォーリー・ジョイナー(当時カリフォルニア・エンゼルス)に次ぐメジャー歴代3位のスピード記録です。シーズン開幕から豪快なホームランを放ち続けたことで、ジャッジは早くも『スポーツ・イラストレイテッド』の表紙を飾るなど、全米で大きな話題となっています。

 彼がひと際注目されるようになった理由のひとつに、まずは身体の大きさがあるでしょう。身長201cm・体重124kgというメジャーきっての巨漢で、遠目から見てもその大きさは目立ちます。これまでピッチャーでは殿堂入りした身長208cmのランディ・ジョンソンなど、2メートル以上の長身で活躍したメジャーリーガーはいました。しかし、200cmオーバーのバッターで成功した例はほとんどありません。

 もっとも成功した例は、身長201cmのフランク・ハワードです。ワシントン・セネタース(現テキサス・レンジャーズ)時代に2度の本塁打王(1968年・1970年)に輝き、メジャー通算382本塁打を記録している巨漢スラッガーです。1974年には太平洋クラブ・ライオンズ(現埼玉西武ライオンズ)でも1試合だけプレーしました。

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