イチローの隠れた大記録なるか。あと296でメジャー28人目の快挙 (2ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO

 ただ、これはあくまでも通過点。サミー・ソーサの609本塁打、ジム・トーミの612本塁打も目の前に迫っており、さらにはケン・グリフィー・ジュニアが持つ歴代6位の630本塁打も今年中に超える可能性すらあります。プホルスは直近3年間でシーズン平均33本塁打を打っており、2年前には40本塁打をマークしました。今年はDH専門なので、ホームランの量産に期待したいところです。

 また、プホルスのチームメイトのマイク・トラウトも今年中に大台を突破するかもしれません。あとホームランを29本打てば、通算200本塁打の達成です。数字的にはまだ少ないですが、8月7日の誕生日までに到達すれば、史上8人目の「26歳未満での200本塁打達成」というスピード記録となります。

 今年のエンゼルスの試合日程を見ると、開幕から8月7日の誕生日まで112試合が行なわれます。2015年のトラウトは開幕から102試合目で32本塁打を打っているので、決して不可能な数字ではないでしょう。

 同時にトラウトは、あと67安打で通算1000安打も達成します。25歳で「1000安打・200本塁打」を成し遂げたのは、過去にアレックス・ロドリゲス、ミッキー・マントル、メル・オットー、ジミー・フォックスの4人しかいません。今年の夏までに何本のホームランとヒットを量産できるのか、非常に楽しみです。

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