【MLB】バッターが豊作。2015年の若手有望株ベスト10! (3ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu  photo by Getty Images

 契約直後、ジオリトはトミー・ジョン手術を受けます。その甲斐あって、2014年はシングルAで10勝2敗・防御率2.20という好成績を残し、高校時代に時速100マイル(約161キロ)をマークした持ち前の剛速球も復活しました。大きなカーブとのコンビネーションは素晴らしく、将来のエースとしての期待が高まっています。

 ナショナルズ先発陣には、最多勝投手のマックス・シャーザーや奪三振王のスティーブン・ストラスバーグといったリーグ屈指の豪椀が揃っています。今シーズン、その一角にジオリトが食い込んでくるかもしれません。ちなみにジオリトは、両親と祖父が俳優という芸能一家。メジャーで活躍すれば大人気になるのは間違いないでしょう。

第6位
ジョーイ・ギャロ(テキサス・レンジャーズ/21歳/三塁手/右投左打)

 2012年のドラフト準1巡目全体39位でレンジャーズに入団したギャロは、マイナーを代表する驚異のパワーヒッターです。ここ2年間、シングルAとダブルAで合計82本塁打を放ち、その多くが400フィート以上(約122メートル)の飛距離をマーク。400フィートといえば、アメリカの広い球場のセンターバックスクリーンまで放り込める距離です。

 ただ、その一方で三振の数が非常に多く、昨年のダブルAでは250打数で115三振。全体の4割以上が三振という結果でした。ホームランか三振か――という典型的なスラッガータイプですが、その豪快なスイングは魅力的です。メジャーでも40本塁打は打てそうだと言われています。

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