【ドラフト2026】奥川恭伸と並ぶ逸材だった「紀州の剛腕」の今 3年間の空白を乗り越え、25歳で最速157キロの衝撃 (3ページ目)
ハヤテの池田省吾球団社長は、「落合は夜遅くまでジムでトレーニングしているんです」と誇らしげに証言する。かつての落合を知る人間からすれば、信じられない変貌ぶりである。落合は「最近は遊びに行く気も起こらなくて、ジムにこもってます」と笑う。
【苦難の末にたどり着いた157キロ】
そして、努力が報われる日がきた。8月26日、ファーム・リーグ交流戦のヤクルト戦に先発登板した落合は、5回を投げて被安打1の無失点投球を披露する。落合は充実した表情で、こんな実感を語っている。
「野球を再開して初めて、楽しかったです。もともと野球は好きなんですけど、これまでずっと状態がよくなくて、なかなか楽しめていませんでした。久々に『野球って楽しいな』と思いましたね」
この日、自己最速の157キロを計測している。ただし、落合はこんな裏話を明かした。
「157キロを出した球は、デッドボールなんです。(3回表の)2アウトを取れて、『ちょっと力んでみようかな』と思って投げた球が157キロになって。でも、当ててしまったのでよくないです。力まない時のほうが数字は出ないけど、いいボールがいっていると思います」
ハヤテの赤堀元之監督は、かつて近鉄のストッパーとして通算139セーブを挙げている。赤堀監督は落合の資質について「力はある」と評価し、ヤクルト戦の好投についても「リリーフの時よりもボールが安定していました」と語る。一方で、ドラフト会議を見据えて、あえて厳しい注文を口にした。
「今のままじゃ、まだダメです。まだ何となく抑えているだけ。自分の思うようにボールをコントロールできるようになってくれば、可能性はあると思います」
落合自身も「(ヤクルト戦は)まぐれかもしれないですから」と苦笑交じりに語っている。そして、「残りのシーズンも同じような結果を残せたら最高ですね」と続けた。
9月上旬に話を聞いたあとも、落合の快進撃は続いた。9月13日の巨人戦は5回無失点。9月20日の中日戦、9月27日の西武戦は、いずれも5回2失点とゲームメークした。年間を通して乱高下は激しかったが、いい形でシーズンを終えている。
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