【高校野球】77歳指揮官も認めた覚醒 専大松戸・門倉昂大、完成目前の右腕に残る最後のピース (2ページ目)
門倉が大きく成長したきっかけとなったのが、昨年秋の関東大会準決勝での山梨学院戦だ。この試合に敗れたことで、新しい武器を身につけようと考えたという。
「秋まではストレートとスライダーを軸に投球を組み立てていましたが、(右打者の)アウトコースを狙われることが多くありました。球種が2つしかないと、どちらかの調子が悪い時に打たれてしまうため、投球の幅を広げる目的でフォークボールを磨いてきました。冬場の練習から多く投げるようにしました。大きな落差があるわけではありませんが、打者がバットを出すポイントで落ちるのが持ち味です」
【指揮官が語る夏に向けての課題】
選抜ではそのフォークが冴え、準々決勝で山梨学院に関東大会のリベンジを果たした。ただ、投打"二刀流"で話題を集めた菰田陽生(はるき)は、初戦の長崎日大戦で骨折したため、専大松戸との試合は欠場。対戦することができなかった。
「秋の山梨学院戦は、自分が打たれて負けてしまったので、リベンジしたいと思っていました。菰田くんとは中学生の時に対戦したことがありますが、その頃からすごかった。抑えたのかどうか、はっきり覚えていませんが、たぶん打たれていないと思います(笑)。同じ千葉出身で気になる存在ですけど、あまり意識はしていませんが、いいバッターなので抑えたら自信になると思います」
準決勝の大阪桐蔭戦、先発のマウンドに上がったのは2年生左腕の小林冠太だった。門倉は4回途中から登板したが、7回に1点、8回にも1点を許し、2対3で敗れた。
試合後、持丸監督は穏やかな表情でこう語っていた。
「子どもたちに勇気を与えられていたら、もっといい試合ができたのではないかと思います。それが少し残念でした。準決勝まで勝ち上がったチームは、いずれも優勝経験のあるところばかりで、優勝経験がないのはウチだけだと聞いていました。だからこそ、なんとか頑張ろうと思っていたんです。なんとかしてやりたかったのですが、一歩及びませんでした。子どもたちにチャンスをもらったにもかかわらず、勝利を届けられなかったことが悔しいです」
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