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【高校野球】大阪桐蔭192センチの1年生左腕が見据える未来 川本晴大「ストレートで押していける投手に」 (2ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro

 川本は6イニング84球を投げ、被安打3、奪三振4、与四球1、失点1と好投。2番手の吉岡がノーヒットで抑え、大阪桐蔭は7対1と快勝した。

 続く天理との準々決勝でも、川本は先発し、6回無失点。チームが10得点と爆発し、6回コールド勝ち。来春のセンバツ出場を確定的にした。

 吉岡、川本の二枚看板が登板しなかった準決勝は神戸国際大付に1対7と完敗を喫したものの、全国の頂点を狙える戦力は揃っている。打線も内海竣太、谷渕瑛仁といった強打者を擁し、内野守備も堅い。

【身長はまだ止まっていない】

 その一方で、名門のユニホームを着る者にしか知りえない苦悩もあるはずだ。2022年春の選抜優勝を最後に甲子園優勝から遠ざかると、まるで凋落したかのように騒がれてしまう。

 いくら選手の素材がよくても、限りある時間のなかで計画どおりに育成することは至難の業。ましてや心身ともに発展途上の高校生ともなれば、なおさらだ。川本は今後どんな成長曲線を描いていくだろうか。

 なお、身長が止まったかを確認すると、川本は「4月から身長を測っていないんですけど、たぶん伸びてます」と答えた。持ち味の角度は、さらに強力になる可能性を秘めている。

 川本は埼玉県出身で、中学時代は3年春まで武蔵嵐山ボーイズに在籍(その後、東京城南ボーイズに移籍)。1学年上には、髙部陸(聖隷クリストファー)がいた。

「ふたりでいつも投げていたんですけど、(髙部さんは)すごかったです。真っすぐは速いし、コントロールもよくて。浮き上がっていくようなボールを投げていました」

 ホップする体感の快速球を武器にする高部に、高所から突き刺す角度を持つ川本。タイプの異なる左腕をふたり擁すれば、難攻不落だったのは間違いないだろう。

 その後、川本はテレビで大阪桐蔭の試合を観戦し、「こういうチームで甲子園に行きたい」と憧れを抱いた。中学3年夏には侍ジャパンU−15代表に選ばれ、ワールドカップを戦っている。

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