夏の甲子園で輝いた好投手を山本昌が解説 「こんなにすばらしいピッチャーがいたのか」と絶賛したのは?
山本昌スカウティングレポート2024年夏(前編)
夏の甲子園を沸かせた逸材投手を山本昌(元・中日)が徹底分析する名物企画が、今年も帰ってきた。今夏は2〜3年生に好投手が続出し、レジェンドも大興奮。まずはプロ注目のドラフト上位候補など7人の逸材について語ってもらった。
初戦で敗退したが、スカウトからも高い評価を得た報徳学園・今朝丸裕喜 photo by Ohtomo Yoshiyukiこの記事に関連する写真を見る今朝丸裕喜(報徳学園/188cm・80kg/右投右打)
今夏の甲子園では初戦で敗れましたが、相変わらず超一流の素材だと感じました。上背があって、捕手に向かって真っすぐラインを出せるフォームに、球威があるストレート。高校トップクラスの潜在能力でしょう。春のセンバツ時にも指摘させてもらいましたが、今後は体に力をつけて、体重移動時にもう少し捕手に寄れるようになると球のキレが一段と増していくと感じます。即戦力というより、まだまだ伸びしろを残した好素材。ドラフト1位指名される可能性は十分にあります。
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著者プロフィール
菊地高弘 (きくち・たかひろ)
1982年生まれ。野球専門誌『野球小僧』『野球太郎』の編集者を経て、2015年に独立。プレーヤーの目線に立った切り口に定評があり、「菊地選手」名義で上梓した『野球部あるある』(集英社/全3巻)はシリーズ累計13万部のヒット作になった。その他の著書に『オレたちは「ガイジン部隊」なんかじゃない! 野球留学生ものがたり』(インプレス)『巨人ファンはどこへ行ったのか?』(イースト・プレス)『下剋上球児 三重県立白山高校、甲子園までのミラクル』(カンゼン)など多数。