慶應高優勝メンバー・丸田湊斗が高校球児へ日焼け対策のススメ「長丁場の甲子園を戦い抜くために」 (2ページ目)

  • 武松佑季●取材・文 text by Takematsu Yuki
  • 田中 亘●撮影 photo by Tanaka Wataru

【甲子園はハマスタより涼しい?】

ーー昨年から熱中症対策として「クーリングタイム」が採用されています。昨夏の慶應の試合でいうと、準々決勝の沖縄尚学戦で"ミスターゼロ"の異名を持つ東恩納蒼(ひがしおんな・あおい/現・中央大)投手をクーリングタイム直後に攻略し勝利。球児の命運を分けるような新制度がどんどん導入されています。

 クーリングタイムもやったほうがいいと思いますね。僕らの試合でクーリングタイム後に攻略できたケースもたしかにありましたが、やらなかったらやらないで投手の調子がガラッと変わるかもしれない。年々暑くなっているのだから、何かしらの対策はやらないといけないと思います。

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ーーさらに今夏は、開幕から3日間、午前と夕方に分けた「2部制」も導入されました。その他、ドーム球場での開催を提案する声もありますが、実際に甲子園で戦った当事者の丸田選手の考えを教えてください。

 僕個人としては、中学時代とかはとくに甲子園に対する強い憧れがあったわけじゃないですけど、それでも甲子園は特別感がありました。甲子園という球場名が大会の通称になっているくらいだから、(別の球場での開催は)どうなんでしょうね......。

 ただ、僕らの感覚では(神奈川県大会で使用される)「ハマスタ」(横浜スタジアム)のほうが人工芝で照り返しがあるから暑かったですね。甲子園ももちろん暑かったですけど、天然芝だし、みんな「ハマスタよりは涼しい」と言ってました。

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ーー後編では、現在の大学生活について話を伺います。

後編<昨夏甲子園優勝の慶應・丸田湊斗が語る、プロ入りと目指す人物像「いい教育者になりたい」の真意とは?>を読む

前編<夏の甲子園・慶應フィーバーの過熱報道に「怖さあった」 丸田湊斗が明かす夢の舞台の裏側>を読む

【プロフィール】
丸田湊斗 まるた・みなと 
2005年、横浜市生まれ。小学3年から野球を始め、日限山中時代は横浜泉中央ボーイズでプレー。慶應高では2年春からベンチ入りし、2023年には春夏ともに甲子園に出場。全国制覇を果たした夏は1番・センターとして5試合で打率4割超、決勝で先頭打者本塁打を放った。2024年、慶應大法学部に進学。東京六大学春季リーグで5試合にスタメン出場した。

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