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侍ジャパン強化試合で一躍全国区に! 関西大・金丸夢斗が明かす欧州代表を翻弄したストレートの秘密 (3ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro

── そういったことは誰かに教わるんですか?

金丸 教わったこともあるんですけど、自分に合うと思ったものを自分なりにアレンジしています。

── ストローをくわえてトレーニングしているという噂も聞きました。

金丸 ストローをくわえることで空気が体に入ってきにくくなるので、力んでしまいやすくなります。その環境でも力感なく動いて、呼吸することを意識しています。そうすることで、リリースにかけて0から100に持っていくフォームにつながっていくと考えています。

── これだけ身体感覚を大事にしているからこそ、大きくない体でもあのボールが投げられるのですね。ウエイトトレーニングはしますか?

金丸 あまり重視はしていませんが、シーズンオフは週に2〜3回やっています。シーズン中はそれより、野球選手としての基礎をしっかりやることを考えています。

【父はアマチュア野球の審判員】

── 昨年から「課題は変化球」と言っていましたが、変化球を練習しすぎると持ち味のストレートのキレが損なわれる危険性もありますよね?

金丸 はい。なので、あくまでメインはストレート。長所を伸ばしつつ、変化球も少しずつ練習していきました。

── 春のオープン戦での投球を見ていると、「ストレートを投げておけば抑えられる」という場面でも、あえて変化球を試しているように見えました。

金丸 ただ抑えにいくだけじゃ、自分の成長にはつながらないので。オープン戦では、いろいろと試すことをテーマにしていました。

── 昨秋はスプリットが決め球として使えるようになり、今はチェンジアップの精度が向上しているように感じます。ボールがうまく抜けるようになって、右打者から空振りを取れるようになっていますね?

金丸 それは侍ジャパンで隅田さん(知一郎/西武)にチェンジアップの抜き方を教えてもらって、いい感じに抜けるようになりました。

── 差し支えなければ、どんな感覚なのか教えてください。

金丸 リリースの時に左手を手前に引くイメージです。あくまでイメージであって、実際には腕を振る動作になるんですが。隅田さんのお話を聞いて、「なるほどな」と思って試してみたら、自分には合っていました。

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