2019.04.04

奥川恭伸、石川昂弥、及川雅貴…
スカウトがドラフト候補をガチ評価

  • 田尻賢誉●文 text by Tajiri Masataka
  • 大友良行●写真 photo by Ohtomo Yoshiyuki

 この上位候補3人に続くのが、今大会で名を上げた広陵(広島)の右腕・河野佳(かわの・けい)。初戦の八戸学院光星(青森)戦で150キロを記録した。

「腕の振りがよく、スピードはもちろん、球に強さがある。楽天の則本(昂大)を目指せる素材」(パ・リーグスカウトA氏)

「ボールが全部低めに集まる。ピッチャーとしての資質が高い。スピード、キレ、コントロール......すべて揃っていて、安定感もある。もう少し身長(174センチ)があればね」(パ・リーグスカウトB氏)

 このほか投手では、津田学園(三重)の前佑囲斗(まえ・ゆいと)、石岡一(茨城)の岩本大地が候補に入ってくる。前は初戦で敗れたが、龍谷大平安(京都)を10回まで無失点に抑えた。

「遠投を見たらすばらしいよ。スピードはそれほど出てないけど、回転数が多い。伸びる球質を持っているピッチャー」(パ・リーグスカウトA氏)

「以前は力任せだったけど、ピッチングができるようになってきた。低めに伸びる真っすぐを投げている」(セ・リーグスカウトD氏)

 一方、岩本は最速144キロのストレートとチェンジアップを武器に、盛岡大付(岩手)から11三振を奪った。

「いろんな球種を操れるし、完成度が高い。本人は吉田輝星(日本ハム)を意識しているみたいだけど。吉田は高校3年の5月以降に一気に伸びた。岩本もそうなる可能性がある。意識ですべてが変わると言いたいね。これも"輝星効果"かな」(パ・リーグスカウトB氏)

「大学ならすぐに投げられる。引く手あまたでしょう」(セ・リーグスカウトC氏)

 夏までの成長次第でドラフト指名圏内に入ってくる可能性がありそうだ。

 また、今大会は二塁送球2.0秒を切る強肩捕手が多く、キャッチャーは豊作との声が多かった。スカウトから名前が挙がったのが、星稜の山瀬慎之助、智弁和歌山の東妻純平、筑陽学園(福岡)の進藤勇也、大分の江川侑斗の4人。なかでも期待が大きかったのが山瀬だ。

「体幹の強さがあるし、地肩はナンバーワン。バッティングは課題があるけど、"甲斐キャノン"になれる素材だね」(パ・リーグスカウトB氏)