山﨑武司も絶賛の165cm、盛岡大付・植田拓はプロでもフルスイング (4ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • 大友良行●写真 photo by Ohtomo Yoshiyuki

 日ごろ、植田の打撃をマンツーマンでチェックしている松崎克哉部長はこう語る。

「本能的というか、野性的というか......。やっぱり動物的ですよね(笑)。高校に入ってくる前から飛ばす力はありました。あれだけ飛ばせれば、むしろあの小柄な体型が有利になるかもしれませんね。ピッチャーは的が小さくて投げづらいでしょうから」

 大阪・大正シニアから「練習の雰囲気がメッチャいいなと思って」と岩手・盛岡大付に進んだ。3度の甲子園出場機会でも活躍し、今夏は右手首に痛みを抱えながらもその影響を感じさせなかった。そんな165センチのスラッガーは、「プロでやりたい」と野心をむき出しにする。

 強敵との勝負を前に、眠れなくなるほど気持ちが高ぶってしまう。そんな「小さな巨人」がプロでフルスイングを披露する日が今から待ち遠しい。

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