【自転車】2016年のTeamUKYOは、アジアでトップ3を目指す
遥かなるツール・ド・フランス ~片山右京とTeamUKYOの挑戦~
【連載・第87回】
昨シーズンの終了からわずか約3ヶ月で、自転車の新シーズンは幕を開ける。国内シリーズ戦「Jプロツアー」の開幕に先駆けて、TeamUKYOはアジアでの2レースに参戦した。新たなメンバーを加えた結成5年目の2016年シーズン、TeamUKYOはどんな戦いを見せたのか――。
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Jプロツアー開幕戦「宇都宮クリテリウム」でのTeamUKYO 2月中旬のチーム体制発表会が行なわれた直後から、TeamUKYOは2016年のレース活動を開始した。まずは、2月18日から21日まで4日間のステージで争われるUCIカテゴリー[2.2]のツール・ド・フィリピンに参戦。メンバーは、今年からキャプテンを務める畑中勇介以下、平井栄一、住吉宏太、中井路雅(みちまさ)、そしてサルバドール・グアルディオラという陣容だ。日本からはブリヂストン・アンカー・サイクリングチームやキナン・サイクリングチームも参戦し、地元フィリピン勢やアジア環太平洋諸国の11ヶ国・15チームが覇を競った。
このレースでは、畑中と中井が2日目にリタイアを余儀なくされたものの、住吉と平井の好アシストを得てグアルディオラが総合7位、UCIポイント5ポイントを獲得した。
3月に入ると、ツール・ド・台湾に参戦。こちらはフィリピンよりもクラスがひとつ上のカテゴリー[2.1]で、3月6日から10日までの5日間・計631.9kmで争われた。参戦チームは、プロコンチネンタル勢を含む15ヶ国・21チーム。TeamUKYOは、フィリピンでUCIポイントを獲得したグアルディオラと日本人の平井、住吉、そしてオスカル・プジョルと、今年からチームに合流したベンジャミン・プラデスという陣容だ。
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