【自転車】J SPORTSプロデューサーが語る「ツールへの想い」

  • 西村章●構成・文 text by Nishimura Akira  photo by AFLO

遥かなるツール・ド・フランス ~片山右京とTeamUKYOの挑戦~
【連載・第65回】

 スポーツバーに飲みに行くと、店内のテレビで海外の自転車ロードレースの映像が流れていることが多々ある。現在、ツール・ド・フランスを日本で独占生中継しているのは、BSスポーツチャンネルの『J SPORTS』だ。日本であまり知られていなかったツールをどのように広めようとしているのか、番組プロデューサーに話を聞いた。

(前回コラムはこちら)

昨年のツール・ド・フランスを制したヴィンチェンツォ・ニーバリ昨年のツール・ド・フランスを制したヴィンチェンツォ・ニーバリ 世界最大の自転車ロードレース――、2015年のツール・ド・フランスが7月4日に開幕した。102回目の開催となる今年は、オランダのユトレヒトをスタート地点とし、ベルギーを経て、第4ステージのコース後半からはフランス国内に舞台を転じた。本稿掲載時の現在は、まさに激戦が繰り広げられている。目指すは、7月26日の第21ステージ、シャンゼリゼに待つ最終ゴールだ。

 今年のツールは、後半戦のピレネーからアルプスを走る最終週に厳しい山岳ステージが連続する。ファイナル前日の第20ステージは、過去に数々の名勝負が繰り広げられた超級山岳のラルプ・デュエズが最後に待ち受けている。登坂距離13.8キロ、平均勾配8.1パーセントの激坂に、21ものヘアピンコーナーが配置されたこのクイーンステージでは、今年もきっとドラマチックな展開が待ち受けているはずだ。

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