【新車のツボ118】日産エクストレイル試乗レポート (4ページ目)

  • 佐野弘宗+Sano Hiromune+●取材・文・写真 text&photo by

 熾烈なSUV市場で、いまだにエクストレイルがトップを張っている理由は、絶大な知名度に加えて、今の日本の空気にドンピシャのハイブリッドが追加されたおかげもあるだろう。ハイブリッドというと顔をしかめる悪路マニアもいるだろうが、毎日の実用ではトヨタ系ハイブリッドに匹敵する滑らかさでありながら、モーターの出力設定やバッテリー重量や搭載位置も綿密に設計されていて、過酷な走りにもネを上げないタフギアっぷりは損なわれていない。

 エクストレイルの機能や走りは、表面的にスポーツカーや高級サルーンをマネしたがる新人に百戦錬磨のベテランが「SUVっつうのは、そういうもんじゃない!」とツボを諭しているかのようでもある。

  
【スペック】
日産エクストレイル20Xハイブリッド4WD
"エマージェンシーブレーキパッケージ"
全長×全幅×全高:4640×1820×1715 mm
ホイールベース:2705mm
車両重量:1640kg
エンジン:直列4気筒DOHC+モーター・1998cc
最高出力:147ps/6000rpm
最大トルク:207Nm/4400rpm
変速機:CVT
JC08モード燃費:20.0km/L
乗車定員:5名
車両本体価格:287万6040円

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プロフィール

  • 佐野弘宗

    佐野弘宗 (さの・ひろむね)

    1968年生まれ。新潟県出身。自動車評論家。上智大学を卒業後、㈱ネコ・パブリッシングに入社。『Car MAGAZINE』編集部を経て、フリーに。現在、『Car MAGAZINE』『モーターファン別冊』『ENGINE』『週刊プレイボーイ』『web CG』など、専門誌・一般紙・WEBを問わず幅広く活躍中。http://monkey-pro.com/

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