2013.07.03

ソフトボール・上野由岐子の五輪への熱い想い

 2020年五輪の実施競技1枠を巡る争いは、現在、レスリング、スカッシュ、そして野球・ソフトボールの3種目に絞られ、9月にアルゼンチンのブエノスアイレスで開催されるIOC総会で決定します。

 日本にとっては、ロンドン五輪でも多くのメダリストが生まれたレスリングはもちろん、新しい種目のスカッシュ、北京五輪で金メダルを獲得したソフトボール、銅メダルだった野球も注目の競技です。

 その3競技のうち、北京で金メダルを獲得したソフトボールで、優勝の原動力となった上野由岐子選手はどう思っているのか......。5月下旬、高崎市にあるルネサス・ソフトボール部の練習グラウンドを訪ねました。

photo by Yamamoto Raita 取材当日は宇津木麗華監督が不在で、シニアアドバイザーの宇津木妙子先生が監督に代わって指導をしていたため、あの有名な「高速ノック」を初めて見ることができました。

 練習では上野選手もノックを受けていて、「ピッチャーもノックを受けるのか」と驚きましたが、実は上野選手は、最近試合でショートを守ることもあるため、守備練習もしているそうです。エラーもなく本当にうまいのですが、それだけではなく、若い選手がエラーをすると、絶妙のタイミングでやさしく諭すようにアドバイス。その姿がかっこよくてまさに「男前!」。

 31歳の上野選手は今、「ルネサスはチームメイトがみんな若いから、自分が引っ張って、育てていかなくては」という意識が強く、「将来的には指導者になりたい」と語ってくれました。同時に「ケガなどで選手生命がいつ終わってしまうかわからないから、『今日が最後かもしれない』と思って一日一日を大事にしつつ、ソフトボールを一日でも長くやっていたい」と、現役を続けることへの熱意はまったく衰えていません。