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【競輪】石原颯がGⅠ初制覇 犬伏湧也の「恩返し」で四国勢連続V 決勝前には恩人・寺崎浩平から「圧」も (2ページ目)

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控えめな男がガッツポーズ

 決勝に進出した選手のなかで四国勢は、犬伏、石原、松本の3人。戦前の予想では、四国勢に対して、郡司浩平(神奈川・99期)を軸とした南関東&北日本勢、吉田拓矢(茨城・107期)と木村皆斗(茨城・119期)の関東勢が、どう立ち回っていくかに注目が集まっていた。

 レース序盤は、木村、吉田の順で関東勢が前団に、単騎の荒井崇博(長崎・82期)を挟んで、犬伏、石原、松本の順で四国勢が中団に、郡司、阿部拓真(宮城・107期)、阿部力也(宮城・100期)の順で南関東&北日本勢が後方に並んだ。

 どのラインがどのタイミングで動き出すのか――。

 前後に並んでいるが、まるでにらみ合っているような周回が続くと、残り2周半となったところで、四国勢は南関東&北日本勢の進出を許し、最後方に追いやられた。しかし「想定していた動きなので引いて巻き返す作戦だった」と石原。ここから速度が上がるとともに、レースもヒートアップしていく。

南関東&北日本勢(1番車・郡司、5番車・阿部拓真、8番車・阿部力也)が進出し、四国勢(7番車・犬伏、3番車・石原、9番車・松本)が最後方へ photo by Manabu Takahashi南関東&北日本勢(1番車・郡司、5番車・阿部拓真、8番車・阿部力也)が進出し、四国勢(7番車・犬伏、3番車・石原、9番車・松本)が最後方へ photo by Manabu Takahashiこの記事に関連する写真を見る 残り1周半となったところで、「(四国勢の)3人のなかでは自分が一番スピードがある」と犬伏が猛然とスパート。石原、松本はその動きに連動すると、残り1周を過ぎたところで、3人が完全に前に出切った。そのスピードは別ラインの選手も驚くほどだった。

四国3選手が前団に並び残り半周へ photo by Manabu Takahashi四国3選手が前団に並び残り半周へ photo by Manabu Takahashiこの記事に関連する写真を見る

 石原はこの犬伏の動きに「踏み上げながら行ってくれたので、ついていきやすかったし、スピードもよかった」と絶賛。残り半周になると犬伏のスピードが落ちてきたため、「申し訳ないけど、(先に)行かせてもらった」と石原はここでついに先頭に立った。

 そこからなりふり構わずがむしゃらにもがいた石原が、先頭でゴール線を通過。常に控えめで落ち着いた雰囲気を持つ男が、この時ばかりは拳を振り上げて観客の祝福と歓声に応えた。

「周りには感謝しかない」と石原はほほ笑んだ。犬伏も「自分が自信を持って踏み込めば後ろ(石原、松本)はチャンスがあると思っていた。最低限のことはできた」と満足感を漂わせた。

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