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ガールズケイリン女王・石井寛子がパールカップに賭ける 自己暗示も通じず前半戦は苦戦も「そろそろ結果を」と優勝を期す (3ページ目)

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決勝、そして優勝に向けて

――昨年2024年は、年初は調子よくて、夏場に苦戦して、夏過ぎから絶好調という感じでした。GⅠ開催で勝たなくても、コンスタントに成績を残して、ガールズグランプリに出場しました。

 そうでしたね。ただそれはグランプリに出場してきた2013年から2022年の10年間も同じで、賞金を積み上げてグランプリに出ていました()。今年はなかなか勝てていないので、賞金ランキングでグランプリに出場することは難しいかもしれません。
※2023年からGⅠ開催が始まり、この勝者がガールズグランプリの出場権を獲得するようになった。今年度からGⅠ開催が4回実施される。

――やはり少し焦りがありますか。

 私はいつも「頼むね。練習してきたもんね。頑張ってね」と自分の体に言い聞かせて走るんですけど、今年は同じように言い聞かせても負けてしまっていて、今までのことが通用しないなという感覚があります。

――自分の体を俯瞰して見ているんですか。

 そうです。そんな感覚で走ってもらっているんです。「頑張れー」って。今年は頼んでいるのに、「あれっ」という感じです。これまではほとんどうまくいっているんですよ。今年だけなかなか勝てていないですね。

――そうだったんですね。パールカップは目前ですが、今年はどんな開催にしたいですか。

 とにかくいろんな方に相談をして、そこまでにうまくコンディションを持っていって、2年間の反省を踏まえて、調整で失敗しないようにして決勝に行きたいですね。

――改めてパールカップの目標を教えてください。

 もちろん優勝を狙っていきたいです。今年の目標がGⅠの決勝に乗ることなんですが、オールガールズクラシックで乗れなくて、次の目標がパールカップになるので、とにかく決勝に乗らないと話になりません。そろそろ結果を残していかないとシーズンも後半になってきてしまうので、ここで何か打開策を見つけたいですね。

【Profile】
石井寛子(いしい・ひろこ)
1986年1月9日生まれ、埼玉県出身。中学時代は陸上に励み、高校から自転車競技を始める。大学1年からナショナルチームにも在籍。大学4年時にACCトラックアジアカップのケイリンで優勝する。数々の世界大会で活躍し、2013年にガールズケイリンデビュー。初年度からガールズ最優秀選手賞に輝き、2017年にはガールズグランプリで優勝を飾る。2024年12月、ガールズグランプリ11回目の出場で2度目の優勝を果たした。

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