自転車競技トラック・太田りゆも激励　初心者から上級者までが参加したトラックサイクリングキャンプで見えた大いなる希望 (5ページ目)

　そんな未来の可能性を山本氏は実感しており、「参加したみなさんが、何らかの達成感や自信を持って帰ってくれていますし、スポーツマンの顔に変わっているように見えます」と語る。さらに「年々、競輪選手になりたいという参加者が増えています」と手ごたえも感じている。
全国から集まった参加者たち　photo by Kishiku Toraoこの記事に関連する写真を見る　山本氏のこの言葉どおり、キャンプをきっかけに気持ちが変化した参加者もいる。福岡県タレント発掘事業で才能を見出され「J-STARプロジェクト」から参加した八鍬里帆さん（14歳）は、「技術的な面で成長できたところもありますし、全国から来ている人たちや、いろんな競技をしている人と関わることができて、新しいことを学ぶことができたので、そういうところが大きかったです」と、このキャンプで刺激を受けた様子だった。

　そして今回のキャンプでは、パリ五輪に出場した太田りゆ選手がサプライズで登場。参加者たちに向けて「私は10年前にまったくの初心者からこのキャンプに参加して、こうして今は選手としてやっています。オリンピックにも出られたし、ガールズケイリンの選手にもなれました」と語り、エールを送った。

　２日間という短い期間ではあったが、このトラックサイクリングキャンプをきっかけに、将来大きな成長を遂げ、太田選手のような選手が今後出てくるのかもしれない。
太田りゆ選手と記念撮影。参加者たちは大きな刺激を受けていた　photo by Kishiku Toraoこの記事に関連する写真を見る