フィギュアスケート小説『アイスリンクの導き~氷上のフェニックス、再臨~』登場人物
岡山で生まれた星野翔平が、幼馴染の福山凌太と切磋琢磨しながら、様々な人と出会い、フィギュアスケートを通して成長する物語。恩師である波多野ゆかりとの出会いと別れ、そして膝のケガで追い込まれながら、悲しみもつらさも乗り越えてリンクに立った先にあるものとは――。
今回の小説連載では、主人公である星野がすでに現役引退後の日々を送っている。膝のケガでリンクを去る決意をしたわけだが、実はくすぶる思いを抱えていた。幼馴染の凌太や橋本結菜と再会する中、心に湧きあがってきた思いとは...。
「氷の導きがあらんことを」
再び動き出す、ひとりのフィギュアスケーターの軌跡を辿る
登場人物
星野翔平(ほしのしょうへい)
岡山生まれのフィギュアスケーター。第20回モスクワ五輪5位、第21回ミラノ五輪は優勝。本人も気づいていなかった抜群のセンスが、たゆまぬ努力と波多野コーチとの出会いで開花した。多くのタイトルやメダルを獲得し、愛されつつ引退したが...。
福山凌太(ふくやまりょうた)
翔平の幼馴染で、ジュニア時代は世界を席巻した天才スケーターだったが、モスクワ五輪の代表から外れ、大学在学中に引退。その後は富美也のコーチになるも、それも辞していた。
飛鳥井陸(あすかいりく)
4歳年上の翔平を慕う俊才スケーター。翔平の引退後、フィギュア界を背負い、富美也と一騎打ちに。ミラノ五輪2位、第22回デンバー五輪2位、第23回カルガリー五輪優勝
三浦富美也(みうらふみや)
凌太に憧れる、非凡なスケーター。コンプレックスを持ち、最強のみを目指す。凌太がコーチについたミラノ五輪3位、デンバー五輪優勝も、関係解消後はカルガリー五輪4位
橋本結菜(はしもとゆいな)翔平、凌太の幼馴染。現在はテレビ制作会社でディレクターとして働く。
波多野ゆかり(はたのゆかり) 翔平のコーチ。半ば、母のような存在でもある。
夏八木廣(なつやぎひろし) 翔平が信頼するメンタルトレーナー
宇良悟(うらさとる) 岡山出身の長野を本拠にする高校生スケーター。異色のセンスの持ち主だが、上がり症
本村茉優(もとむらまゆ) 日本一になったカップルのアイスダンサー。カルガリー五輪出場
坂本大志(さかもとたいし) 翔平の先輩スケーター、モスクワ五輪4位。現在は解説者
土方歳三(ひじかたとしぞう) 翔平を尊敬する元スケーター。今は出版社に勤める。
早乙女倫也(さおとめともや) 翔平の専属フィジオセラピスト
有村和也(ありむらかずや) ドクター
片倉一輝(かたくらかずき)
星野英輔(ほしのえいすけ) 翔平の父
星野美紀子(ほしのみきこ) 翔平の母
星野桃(ほしのもも) 翔平の妹
著者プロフィール
小宮良之 (こみやよしゆき)
スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。