五輪出場全選手にスマホ贈呈。サムスンが製品のアピールよりも大切にしていること
「Team Galaxy」の(左から)スカイ・ブラウン、大迫傑、原田海 photo by SAMSUNG
東京オリンピック・パラリンピックが近づいてきた。開会式では海外からの選手たちも含め、多くのアスリートが東京・国立競技場に集結する。手にしたスマホで写真を撮るアスリートの姿は開会式、そして閉会式でも当たり前の光景だ。
式典にスマホの持ち込みが可能なのも、多様な価値観の選手が集う世界規模の祭典ならではだが、選手たちがそこで使っているスマホの多くが、サムスン製であるのはご存じだろうか。サムスン電子ジャパンのオリンピック・パラリンピック部門担当、松本祐一氏はこう語る。
「我々はオリンピックごとにスマートフォンを発売してきて、今回の東京大会では『Galaxy S21 5G Olympic Games Edition』になるのですが、これをオリンピックに参加する全選手に配っています。選手たちに贈呈して、大会の一つの思い出として持ち帰ってもらっています」
サムスンでは大会期間中に、選手村にスマホの修理センターも設置し、不具合がでたりした場合に素早く対応するサービスも行なっている。そこでは「意外と見落としがちなスマホの雑菌をケアするために、抗菌スプレーも吹きかけたりしている」など、安全・安心な大会の実現に向けて取り組んでいる。
こんな活動をしているのも、サムスンが東京オリンピック・パラリンピックの公式スポンサーだからだ。そのカテゴリーはトップに位置する「ワールドワイドパートナー」で、さらに詳しく言うと、モバイル・コンピューター分野におけるスポンサーだ。
サムスンがオリンピックを支援してきた歴史は古い。1988年、韓国・ソウルで開催されたオリンピックからローカルスポンサーとしてオリンピックに関わり始め、1998年の長野冬季オリンピックからは、無線通信機器のカテゴリーで、IOCのワールドワイドパートナーとなった。それからは夏季、冬季含め、すべての大会をサポートしている。
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